最初の訪問時、ご主人様はまだ入院中。
奥様に症状などをお聞きして、住宅改修助成制度についてお話ししました。
介護保険の住宅改修費20万円(1割負担)についてはご存知でしたので、
神戸市住宅改修助成制度について、詳しくお話しさせていただきました。
神戸市在住で、要支援、要介護認定をうけられた方、または障害者手帳をお持ちの方が対象です。
あんしんすこやかセンターから申し込んでいただくことになっているので、
担当エリアの名谷あんしんすこやかセンターに行っていただきます。
ここで、担当のケアマネージャーも紹介していただけます。
助成は最高100万円まで出るのですが、前年度の所得税額によって助成率が変わります。
区役所で、所得税関係の証明書類も取ってきていただくようお願いします。
【H様宅のお玄関】
ご主人にとっての最初の難関です。
【玄関の上がり框】
広いので椅子を置いて靴を履いておられます。
やっぱり手すりがほしいですね。
じゅらく壁なので、下地はなさそう。
ご主人は、早くおうちに帰りたいとおっしゃってるそうですが、おうちに上がる前の段階ですでに障害が。
とても立派なお玄関なのですが、切実に手すりが必要です。
外部につける手すりは、ステンレスがよく使われますが、夏は熱くなるし、逆に冬は冷たくなるので、
いつも樹脂巻きの連続手すりをおすすめしています。
【H様宅の浴室】
奥行きが2m以上あって洗い場も広いのですが、浴槽自体深くて出入りが大変。
御主人は体の大きなかたなので、浅くて幅いっぱいの浴槽と手すりを御希望。
脱衣所からの段差も15cmもあるので、ユニットバスをおすすめしました。
特殊なサイズの浴室でしたので、タカラスタンダードのぴったりサイズシステムバスで対応します。
【現状のトイレ】
ちょっと奥行きが狭いのと、やはり段差が気になります。
奥様は、狭くて掃除がしにくいのが一番困るとのこと。
【廊下から台所へ入るところの引き戸】
敷居が25mmもあります。
これくらいの段差が、いちばんつまづきやすいんです。
【寝室入口】
お元気な頃はお二階で寝ておられたそうですが、最初に訪問させていただいた時には
和室に今まで二階で使っていたベッドを置いておられました。
玄関横の居間が、日当たりもよく電動ベッドやポータブルトイレなどを置くにも適していましたので、
この部屋をご主人の寝室におすすめしました。
入り口が片開き扉で、敷居も30mm近く上がっていたので、引き戸に替えることをご提案。